??????

 

 

 亀屋清永は390余年という歴史がありますが、古いだけが老舗ではございません。当社の考えと致しまして古くして時代の先端を行くもの、即ち「温故知新」の精神でなければなりません。

 常にお客様を大切にし。従業員を大切に、出入業者を大切に、世間様を大切に、又、家族を大切にして後継者の育成に努力を重ねつつ、自分の一生は長い商いの歴史の一駒にすぎないと言う自覚を忘れずに、京都らしさを失うことなく、只一筋に努力しつづけて来た店を言うのだと思います。

 

 京菓子は日本の歴史と文化、風土を背景とし、有職故実(伝統的行事、又はしきたり)を基として、陰の裏方的存在として発展して来ました。

 店主は元より従業員一同、常に売って喜ぶより、買って喜んでいただく、買う身になって作るという心掛けで日々を送る事につとめて来たのでございます。古いものは、あくまでも忠実に守りつつ、更に創意工夫を加え、春夏秋冬、花鳥風月をとらえた風雅な菓子こそ京菓子であると思います。

 

 では将来の菓子作りに対する心構えですが。京菓子は王城千年の歴史に培われて来ましたが、京菓子の良さは、なんと申しましても京の歴史と伝統に培われ裏付けられました味覚と優美さにあると思いますが、近年日本人の生活様式、食生活の変化は特に若年層に甘味敬遠の風潮が頭をもたげ、甘くなければ菓子ではなかった時代から甘さを抑えた菓子への志向が強くなってきました。

 そこで京菓子の原点に返って考えてみます。平安朝時代の宮廷の御用菓子から神社仏閣への供饌の菓子、又、茶の湯と共に発展して来たお菓子。その間、たゆまぬ修行努力により、一子相伝、門外不出の業として京菓子の歴史を刻んで参りました。

 

 京菓子は食べ物でありますから、美しくておいしいことが第一条件であり、同時に衛生的でなければなりません。
京菓子は特に原料の配分、吟味、雑穀の選択、炊き方、蒸し加減等厳しい条件を満たさねばなりません。
一方、茶の湯の発展に伴い、繊細な味を見極める人が年々増えて参りました事は京菓子界にとりましては強力な支えであり、喜ばしい事です。


 当社も機械で大量生産するお菓子から、今尚手作りの尊さを生かしたお菓子があります。これから先の真の京菓子はどこの店にでもあるようなものではなく、これは「亀屋清永」の菓子だとわかる格調の高い個性のある一味違ったお菓子こそ、一つ一つの中に秘められた伝統の業の菓子としてどなた様にも親しまれるものであると考えております。

 日本人の生活の中に和菓子は消えてなくなるとは思えませんが少なくとも京菓子に携わる者が時の流れをつかめず、今は只売れていると安易な考えでいるならば、その中に取り残されるかも知れませんし、その上嗜好も変わることを忘れないで明日への菓子に向かって吟味し、職業奉仕に徹する事がより発展につながるものであると信じてまして、亀屋清永は見果てぬ夢を見続けて参ります。

 

 

 

 

 

Copyright (C) 2010 KAMEYAKIYONAGA All Rights Reserved.